さいたま県産木材促進センターNEWS『木と住まい』NO.06寄稿文

地元の木で建てた家
 埼玉県の西部、飯能市美杉台にKさんの家はあります。特にKさんの家は美杉台の中でも富士山の見える高台に建っていて、最高のロケーションです。
 この美杉台「めぐみの丘」には、埼玉県産木材促進センターと独立行政法人都市再生機構との連携により、異なる建築家の設計による県産木材を使用した住宅が4棟並んで建っています。その4棟が、それぞれの建築家のアイデアと工夫により、個性的でありながらも統一感のある町並みとなっています。
 Kさんの家は、構造材に、ほぼ100%埼玉県産木材が使用されています。特に埼玉県産木材の中でも地元飯能の西川材を使用しており、まさに地元の気候・風土にあった材料と言えます。柱や梁だけでなく、床板や化粧野地板・枠材などにも西川材を使用することによって、家全体に統一感が生れ、あたかも何十年、何百年とその場所に建っているかのような雰囲気を持っています。また、階段やカウンターには、クリやサクラ・ナシなどいろいろな種類の木を使用することにより木目や色合いも楽しむことが出来ます。
 Kさんの家の一番の特色は、二階の屋根に設けられ「星見台」でしょう。ロフトの部分から星見台に出ると、夜には360°の満天の星空が、朝には澄んだ空気の中に富士山が見えます。ロケーションを最大限に生かした設計に施主のKさんもとても満足しておられました。
 内部は、大きな吹抜けがあり、間仕切りも少ないため、どこからでも仲の良い家族の声が聞こえてくるようです。また、漆喰の壁と杉板が心を和ませてくれるようです。
 仕上げの床の塗装は、施主のKさん、建築家の大沢さん、工務店の私の3人で行いました。着工から仕上げまで、3者が力を合わせた、まさに手造りの家と言えるでしょう。
 余談になりますが、今物件は、めぐみの丘事業として3棟ほぼ同時の施工となりました。大変仲が良く親切で、とても気持ちよく仕事が出来ました。そのようなすばらしい環境を与えていただき、温かい気持ちで迎えていただいた皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。